17日のプロ野球ドラフト会議まで残り2週間となった3日、プロ野球志望届の受け付けが締め切られた。

中京学院大中京(岐阜)藤田健斗捕手(3年)は強い意志でプロ志望届を提出した。

夏の甲子園大会を終えた後、気持ちに変わりがないことを確信した。「小2で野球を始めて、ずっとプロでやりたいと思ってました。いろんな意見をいただきましたが、固まってました。最高峰のレベルでどれだけ通用するか、興味があります」とキッパリと話した。進学を勧める声もあったが、プロ志望は揺らがなかった。

「163キロを受けた男」として知られた。4月のU18日本代表候補合宿で大船渡・佐々木の歴史的1球を受け、左手を裂傷。「目も体も追い付かなかった。怖かった」と正直に打ち明けた。屈辱は続く。甲子園準決勝で星稜に0-9の完封負けを喫し「木っ端みじんにやられました」。直後に発表された代表メンバーからも落選した。「素直に、実力が足りなかったと思います。もっともっと練習して、次はプロで侍ジャパンに選ばれるようにしたい」。自分を謙虚に見詰め、バネにしている。二塁送球1秒81の鉄砲肩。目標の選手は、打撃は西武森、守備はソフトバンク甲斐。「肩以外もアピールしたい」と、打って、守れる捕手を目指す。

◆藤田健斗(ふじた・けんと)2001年(平13)10月18日生まれ、滋賀・長浜市出身。小2で野球を始める。滋賀ユナイテッドジェイボーイズでも捕手。高校では1年春からベンチ入りし、同秋から背番号2で4番を担う。そろばん1級。173センチ、73キロ。右投げ右打ち。