大船渡(岩手)の最速163キロ右腕・佐々木朗希投手(3年)は、事前に1位指名を公表していた西武、ロッテ、日本ハムに、楽天を加えた4球団が競合し、ロッテが交渉権を獲得した。

岩手・大船渡市内で54人の同校野球部員らと一緒に抽選の様子をテレビ観戦。佐々木はテレビ画面の中で話す井口資仁監督に向かって、3度頭を下げ、少しだけ安堵(あんど)の表情を浮かべた。

会場には黒い学生服姿で保護者約40人の花道に迎えられて入場。報道35社128人や地元自治体関係者ら計231人が集まった。

今年4月のU18(18歳以下)日本代表候補合宿で高校生史上最速163キロをマークするなど、日米の球団から注目を集めてきた。今夏の岩手大会4回戦でも公式戦最速の160キロを記録。だが、同決勝では出場しないまま敗れて甲子園出場を逃した。U18W杯(韓国)での活躍も期待されたが、右手中指負傷の影響により、わずか1イニングの登板に終わった。

▽佐々木の話 (ロッテは)12球団で一番応援がすごいという印象。期待に応えられるよう頑張っていきたい。