明治神宮野球大会(15日開幕)高校の部に初出場する北海道代表の白樺学園は10日、16日の初戦の相手が決まる東京大会決勝の帝京対国士舘(神宮)を観戦した。エース右腕、片山楽生(2年)が2連覇した国士舘エース中西健登(2年)との投げ合いに闘志を燃やした。

神宮の室内練習場での練習があるため、試合は3回までチェック。「精密機械みたいでコントロールがいい」と2安打完封の相手右腕を警戒したが、「まずは自分がいい投球をしてリズムを持って来られれば、勝機はあると思う」と味方打線を信頼する。

新フォームがなじみつつある。秋季全道大会後に着手したのは、下半身の使い方。「サイドスローみたいに膝が折れちゃっていた」フォームを改善。上半身との回転のズレがなくなり、シュート気味だった直球のキレが上がったという。さらに左手の位置を高めに意識すると「自然と縦に振れるようになった」と手応えをつかんだ。

前日9日は藤嶺藤沢との練習試合に臨み、3-3で引き分けた。片山は先発し4回3安打1失点で、全道後初の実戦で試合勘を取り戻した。初めての全国舞台まで1週間を切った。「去年も(神宮大会を)経験している国士舘は強い。思いっきりぶつかっていく」。狙うは初陣勝利だ。【保坂果那】