来年3月に甲子園で行われる「第92回選抜高校野球大会」で、初めて決勝戦の前日にも休養日を設けることが13日に決まった。この日、大阪市内で「臨時選抜運営委員会」が開催され、これまでの準々決勝翌日の休養日に加え、準決勝翌日にも新たに休養日が追加される。

来年の3月19日に開幕し、決勝は3月31日に行われる。2日間雨天順延となれば、決勝戦前の新たな休養日が、3日間順延となると準々決勝翌日の休養日もなくなる。

今夏の甲子園で初めて決勝戦前に休養日を入れ、決勝を戦った履正社(大阪)、星稜(石川)から歓迎の声が上がった。夏の大会は13年から準決勝前日に休養日を採用。今年は、もう1日追加し準々決勝以降が1日置きの試合となり、特に投手の負担緩和に効果があった。

熱中症の危険性が低い春にも適用する狙いは、投手の肩肘への配慮にほかならない。日本高野連では今年、4度の有識者会議を開き「1週間で500球」の投球制限を設ける方針を固めた。29日の理事会で承認されれば、罰則のない「目安」として来春センバツから公式戦で適用される。高野連は同時に、日程の緩和も本格的に進める。