2年ぶり4度目のセンバツ出場が決まった創成館(長崎)の稙田龍生監督(55)が運命を感じていた。

4年に1度の五輪イヤーに誕生日がくる2月29日生まれだが「自分は前回東京五輪の年(1964年)に生まれた。また東京五輪の年に甲子園に行けるのは縁がある」。1年生左腕の身長194センチ、鴨打瑛二投手も2月29日生まれ。期待の大型左腕をひっさげての大舞台となるが「彼の力はまだまだでしょうが、甲子園デビューはさせたいですね」と4年に1度の縁でつながった2人が甲子園に挑むことになる。

学校の体育館で行われた出場決定の報告会でくす玉が割れるセレモニーも行われ、上原祐士主将(2年)も「前回は8強だったので、ボクたちも1戦1戦戦った結果でその上をいければいい」とキッパリ。1年生ながら新チームから4番を任せられる松永知大外野手も「甲子園ではホームランも打ちたい」と宣言。西武森とロッテ藤原のスイングを参考に「フルスイング」に取り組んできた男が大舞台での活躍を誓った。

全校生徒肩を組んで、ゆずの名曲「栄光の架橋」の大合唱を受けた創成館ナイン。前回センバツ8強を越える成績を目指し、大舞台で再び旋風を巻き起こす。【浦田由紀夫】