デスパイネを引き継ぐのはペコちゃん!? 2年連続4度目の出場を決めた山梨学院は栗田勇雅捕手(2年)が4番を担う。1年夏から強肩強打の正捕手として甲子園を経験。昨年の主砲、野村健太外野手(3年)は恵まれた体格から「デスパイネ」と呼ばれたが「自分には飛び抜けているものがない」とニックネーム継承は拒否。そこで吉田健人部長(23)と野村から命名されたのが「ペコちゃん」。クリッとした大きな目に赤いほおがそっくりだ。

甘い外見の一方で、内に秘めた気持ちは強い。昨秋は、打率はチームトップの4割8分5厘も本塁打は1本。「4番として打点にこだわりたい。でも、ここというところでは本塁打でチームに流れを呼びこみたい」と理想像を掲げる。今冬は手のまめがつぶれてもフルスイングを徹底。昨年のセンバツでの野村の本塁打をイメージしながら振り込んできた。「自分も大歓声を浴びながらダイヤモンドを走りたい」と、大きな目を輝かせた。【保坂淑子】