今春のセンバツ(3月19日開幕・甲子園)に出場が決まっている明石商(兵庫)の野球部長など教員3人が、酒に酔って迷惑行為を起こしていたことが21日、分かった。明石市教育委員会の発表によると、目撃者からの通報で発覚した。

17日に野球部長(38)と同部のコーチ(24)、サッカー部の指導者(26)の3人が同僚と飲食して泥酔。18日午前0時ごろ、JR明石駅前で大声で騒ぐなど迷惑行為に及んだ。サッカー部の指導者は横断歩道上で放尿。野球部長は歩道上で寝そべったり自販機に抱きつくなどし、コーチはバス停の時刻表を蹴ったりしたという。野球部の2人は現在、練習に不参加。今後、市は関係者から聞き取り調査を行い、厳正な処分を検討している。

同校は19年春夏連続で甲子園4強入りし、今春4季連続の甲子園出場が決定。狭間善徳監督(55)はこの日の練習後、部員を集めて事情を説明。「応援してもらっている方々を裏切って申し訳ない。子どもたちには関係ないので、1日1日練習に取り組んでいきたい」と頭を下げた。

日本高野連にはこの日午後、兵庫県高野連から連絡があり、報告書の提出を求めている。近年は指導者の不祥事による大会の出場辞退はない。小倉好正事務局長(61)は「今までの例と照らし合わせると、チームの差し止めをしたことはない」と説明。指導者の処分は、同校のセンバツに影響しない見通しを明かした。