県高野連の臨時理事会が16日、静岡市内で行われ、春季大会の開催可否について話し合われた。2時間以上にわたる会議で答えは出ず、結論は持ち越しに。渡辺才也理事長(富岳館高教)は「地区大会実施に向けてさまざまな検討をしましたが、判断材料が不十分で結論には至りませんでした」と明かした。

最大の焦点は、拡大を続ける新型コロナウイルスの感染防止対策について。渡辺理事長は「我々が、生徒の健康をどれだけケアできるか。どうするべきかの情報が不足していて、大会中止の判断もできない」と、現在の状況を説明。現在、北海道で行われている対策の効果が19日ごろに発表されるため、その結果を判断材料にする考えも示した。

ほかにも、日程面の調整や、当初はセンバツ出場予定だったために県大会から登場するはずだった加藤学園の扱いなど、多くの議題が上がったが、いずれも再検討されることとなった。23日に行われる次回の理事会に向け、渡辺理事長は「何とか答えを出したいと思います」と話した。【河合萌彦】