鶴岡東(山形)は佐藤俊監督(48)が同校グラウンドで会見した。「センバツに続き夏もなくなった。2度苦しんだことになるかもしれないけど、しっかり受け止めて明日から頑張ってほしい」と無念の表情を見せた。

昨夏は2回戦でセンバツ準Vの習志野(千葉)を撃破するなど、同校初の甲子園2勝を挙げた。昨秋の東北大会では準優勝し、79年の鶴商学園時代以来41年ぶり2度目のセンバツ出場を決めていた。ショックは大きいが、選手には野球においても繰り返した言葉を伝えてきた。「ピンチとチャンスは同じようにやってくるし、予期せぬことも起きる。一喜一憂せずに素直に受け入れてほしい」。

代替大会が開催されたら、3年生35人の心情を考え、ベンチ入りメンバーの拡大なども期待する。「自分の感情より生徒のことしか考えていない。ただ、彼らはまだ若いし、人生は長い。この経験を肥やしというか、糧になるよう、前向きに生活していってほしい」と声を振り絞った。【野上伸悟】