明徳義塾・馬淵史郎監督が20日、夏の甲子園中止の決定を受け、心境を明かした。

今年のセンバツに続き、夏も甲子園出場の夢は消えた。「社会情勢から言えば、しようがない。残念のひと言だ。野球部は全寮制で、親元を離れて、明徳で3年間、野球をやって、甲子園を目指したいという人間が全員だからね。その目標がなくなってしまったのは、つらい。言葉がないよ。子どもが夢を追いかけるために、ここに来させてくれた親御さんもそうだろう」。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け入れるしかなかった。

無念の結果になったが、指導者として、選手が前を向いて日々を過ごすことを強く願った。「選手にはグラウンドでこう言い続けてきたんよ。高校野球の目的は人間づくり、目標は日本一。目標は変えないといけなくなったけどね。この経験を将来に生かしてくれたら、指導者として、これ以上の幸せはない」。