メットライフドームが球児の聖地に変わる!

埼玉県高野連は17日、さいたま市内で運営委員会を開き、8月8日から23日まで開催される県独自大会「夏季埼玉県高等学校野球大会」の準決勝(22日)と決勝(23日)をメットライフドームで開催すると発表した。

うれしい提案は、突然舞い込んできた。プロ野球の今シーズンの日程決定後、埼玉県高野連の電話が鳴った。「メットライフドームを提供したいのですが、いかがでしょうか」。西武球団からの電話だった。埼玉県は8月25日から2学期が始まる。今大会は授業に影響を与えないことが開催の条件のため、23日までには大会を終了させる必要があり、雨天順延はあり得ない。雨の影響を受けないドーム球場での開催は願ってもないチャンス。しかも「球児たちのために」(球団)と球場使用料が発生しない無償での提供だった。神谷進専務理事は「予想もしていなかった」と快諾した。

かつては県営大宮球場の改修にともない、1982年(昭57)から91年(平3)まで、開会式と決勝戦を西武球場で開催したが、ドーム球場になってからは初めて。神谷専務理事は「球児たちに『西武球場でプレーができる』と喜んでもらえたら」と笑顔で話した。

メットライフドームで最高の思い出を。この夏、埼玉県の高校球児は、メットライフドームを目指し、熱い戦いを繰り広げる。

なお、埼玉県高野連の発表は以下の通り。

このたびの夏季埼玉県高等学校野球大会の実施に際し、埼玉西武ライオンズ球団から、メットライフドームでの準決勝、決勝戦のご提案をいただきました。

未曽有の出来事により、春の県大会・関東大会、そして夏の選手権大会を逸した選手たちに記憶に残る大会となるよう、そして甲子園を目指したような気持ちでドームを目指して大会に臨んで欲しいという思いもあり、このご提案をありがたくお受けすることに致しました。

また、この大会は順延することのできない日程となっております。雨天中止のないドーム球場が使用できることは、大会運営の立場からもとても有り難い申し出でした。