キータが30号&31号連発だ。明石商(兵庫)が21日、今年初の対外試合を行い、今秋ドラフト候補の来田涼斗外野手(3年)が2打席連発で描き、状態の良さを示した。

1番中堅で出場。初回から、四球、中犠飛、空振り三振、一ゴロと続き、迎えた12点リードの6回の第5打席。「(その前の打席まで)自分の振りができていなかったので、体勢を崩されないように意識しました」。軸足になる左足に「体重を乗っけるイメージで」と3ボールから高め直球をたたき、右翼フェンスを超え、高校通算30号となった。続く8回2死二塁はカウント2-2から、泳ぎながらもスライダーを右越えに2ラン。高校通算を31本に伸ばし「打撃に関しては力がついていると思っていた。そこで2本打てたの大きかった」と胸を張った。

今月から部活動が本格再開し、狭間善徳監督(56)も「(来田は)状態が良い。自粛期間中もちゃんとやっていたのが分かる」と目を細めていた。主砲の2発に「甲子園なら(スタンドの)もうすこし上までいってたかもしれん」と当たりの大きさを称賛。「もっとこらえないと。もっとボールを中に入れたらいいポイントで打てる。間を感じられるようになったし、タイミングの計り方も変わってきてる」と底なしの成長に期待した。