花咲徳栄(埼玉)が22日、埼玉・加須市内の同校室内練習場で全体練習を再開した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、3月1日から全体練習を中止していた。寮生のみ自主練習を行ってきたが、自宅から通う選手は4カ月ぶりの再会となった。

練習前には岩井隆監督(50)が3年生を集めてミーティング。試合ごとに選手登録変更を認められた8月の埼玉独自大会で、下級生をベンチ入りさせず、最上級生全員で戦うことを伝えた。岩井監督は「壁に当たったときこそ本性が出る。団結して有終の美を飾ってほしい」と語りかけた。

埼玉独自大会は1試合7イニング制。指揮官は「今まで以上に立ち上がりを攻めたい。開始10分で点を取れるように超攻撃型なチーム編成をします」と先制逃げ切りを宣言。今秋ドラフト候補で高校通算47本の4番井上朋也主将(3年)の1番起用も「練習試合で試してみて」と含みをもたせた。

井上はこの日、ノックや、木製バットを使っての打撃練習などで汗を流した。「勝ちにこだわって団結したい。完全燃焼をしたいです」と意気込んだ。