履正社(大阪)の主将・関本勇輔捕手(3年)が25日、大阪・茨木市内の同校グラウンドで取材に応じ、今秋ドラフトでのプロ入りを目指す考えを明らかにした。

父の元阪神・賢太郎氏(41)とも新型コロナウイルス感染拡大による自宅待機中に話し合い決めた。「父からは『プロを目指す以上、強い意志を持たなければいけない』と。父も高校からプロに行っている。同じ舞台に早く立ちたい」と話した。

昨秋の新チームから正捕手となったが、出場を決めていた選抜、夏の全国高校野球選手権も中止。アピールする舞台が少なくなった中、この日、NPBと日本高野連による「合同練習会」が実施されることが発表された。プロを目指す高校生を対象としたトライアウトで関本は「アピールできる場所が多い方がいい。機会があるのであれば、参加してみたい気持ちはあります」と歓迎した。

「自分の武器は肩の強さ」とアピールする。二塁送球は最速1秒84。父譲りの勝負強い打撃も魅力だ。「3年生になって身長が2センチ伸びたんですよ」と、177センチ、85キロの体はまだ成長中。履正社は8月の交流試合に出場する予定で、代打で1打席しか立っていない甲子園での最後の1試合も大事な舞台となる。

履正社では、ほかに小深田大地内野手(3年)、内星龍(せいりゅう)投手(3年)がプロを志望している。【石橋隆雄】