明石商(兵庫)の今秋ドラフト候補で最速151キロ右腕の中森俊介投手(3年)が、7回から中継ぎで今年初めて対外試合で登板した。阪神、ヤクルト、広島の3球団が視察する中、3回を投げ、6安打2奪三振で2失点、初回にこの日最速の147キロをマークした。

今年に入り、紅白戦以外で実戦は約2カ月ぶり。初回から先頭打者に中前安打を許すなど、再三走者を背負った。8回2死一、二塁の場面では143キロ直球で見逃し三振。持ち味の制球力の良さは光ったが「(球の)キレ、伸びがなくて空振りとれなかったの反省です」と後味は悪く反省。変化球も駆使し、要所を締め続けたが9回、先頭から二者連続安打を浴び1死一、二塁とされると、142キロ速球を中前に運ばれ2失点。「久しぶりに試合ができて、打たれたけど試合勘は感じた。今日が調子の悪いラインとして、徐々にのばしていけたら」と話した。

まだ手探り状態での投球に、狭間善徳監督(56)は「足の上げ方かみ合ってないし、(足の)上げ方も気になる。体の開きが早くて球が乗っていない」と改善点を指摘した。

視察した阪神熊野スカウトは「力的にあるのは分かっている。実戦不足だったところで投げていて、スピード、コントロール的にも問題ない。ここから挙げて行ってくれれば。上位候補という見方で見てます」とコメントした。