3校から集まった12人が、一体感を増した。夏の高校野球静岡大会の代替大会(来月11日開幕)で、唯一の連合チームで臨む熱海・金谷・浜松湖北高佐久間分校が28日、島田市の金谷高で、結成後初の合同練習を終えた。

初日の27日はグラウンドで、2日目は練習試合が雨天中止になり、室内で汗を流した。五條玲(れい)主将(金谷3年)は、大きなかけ声で選手らをけん引。「緊張感がなくなって、意思疎通ができて、スムーズに練習を終えました」と振り返った。

チームは守備練習に重点を置き、両日ともシートノックで捕球ミスなどの修正に努めた。急造チームだけに、まずは大量失点を防ぐ対策を優先した。青山秀一・連合チーム監督(52=金谷)は攻撃面については、積極性を強調。「バットを振っていけ。打てると思ったら、迷わず振れ」と選手を鼓舞した。

代替大会の1回戦(来月11日)では、昨夏県大会準優勝の駿河総合と対する。青山監督は「『当たって砕けろ』と言いました。選手全員がやるぞと、気持ちが切り替わった」と前向き。先発予定の東樹明生投手(金谷3年)は「初回からしっかり抑えて競り合い、最後まで投げきりたい」と力を込めた。強豪相手の接戦で、下馬評を覆すつもりだ。【倉橋徹也】