昨夏の決勝対決がいきなり実現する。福島県の夏の代替大会「福島2020高校野球大会」の組み合わせ抽選会が1日、郡山ユラックス熱海で行われ、選手権13連覇中の聖光学院が、初戦で夏の甲子園7度の出場を誇る日大東北と対戦することが決まった。

昨秋は県大会初戦で学法石川にコールド負けし、今大会はノーシード。監督、部長など代表者による抽選会で、豪華なカードが決まった瞬間、会場はどよめきに包まれた。横山博英部長(50)は「毎年、組み合わせが決まってから引き締まっていく。今年は力のある日大東北さんなので、さらに上向いてくると思う」と選手に期待を寄せた。

同ブロックにはセンバツ21世紀枠の磐城や、学法石川など難敵がそろうが、「先を見られる状況じゃないので、1戦1戦力を出せるよう戦っていきたい」と気持ちを引き締めた。対する日大東北・中村猛安部長(41)は「決まった時は『そこ来たか』となりましたが、去年決勝で負けているので、選手たちにも『今年こそは』の思いがあると思う。今年は大型選手はいないので少ないチャンスをものにしたい」と話した。【野上伸悟】