日本高野連は1日、大阪市内で業務運営委員を開催し「2020甲子園高校野球交流試合」の初日となる8月10日に、開会式を行うことを発表した。第1試合に出場する2校が参加し、残り30校がオンラインなどで参加するかは今後協議する。この日までに32校すべてが参加に同意した。1日最大3試合で、近隣地区は日帰りできることも踏まえ、試合開始は第1試合が午前10時と遅めに設定。第2試合が午後0時40分、第3試合が午後3時20分で、1試合ごとにベンチなどを消毒するため、例年より10分多く時間を取っている。

現時点では原則、無観客開催は変わらないが、各都道府県の独自大会のように保護者や控え部員などのスタンド観戦などの要望もあり、検討を進める。日本高野連関係者は6月23日に阪神が甲子園での2軍戦で観客を入れた試合を視察し、客と客の間隔や入場方法などを見学。小倉好正事務局長(62)は「新型コロナウイルス感染状況の推移を見て、協議している。(阪神戦視察は)近くにいい教材があったので、実際に目で見る方がいい」と話した。また、NHK、ABCのテレビ、ラジオ、BS朝日でのテレビ生中継、CSスカイAでの録画中継、バーチャル高校野球、センバツLIVE! でのライブ配信を行うことも発表した。