甲子園高校野球交流試合の組み合わせ抽選が8日、オンラインで実施され、帯広農は大会第5日(16日)第2試合で高崎健康福祉大高崎(群馬)、白樺学園は大会最終日の第6日(17日)第3試合で山梨学院(山梨)との対戦が決まった。

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オンライン抽選に臨んだ帯広農・井村塁主将(3年)は、「緊張しました」と言いながら、思い通りのカードを実現させた。高崎健康福祉大高崎との対戦が決まり「(健大高崎を)意識していたので、相手に引けて良かった」と喜んだ。

1年での成長を見せるリベンジの機会となる。同校とは昨年8月3日、帯広の森で練習試合を行い、6-11で敗れた。相手は控えチームだったという。先発登板した井村は5回8失点(自責5)。「変化球のコントロールが悪くて、直球中心になって打たれた」と振り返る。その1戦をきっかけに冬場、主にスライダーなどの制球を磨いた。

OBから300万円相当の打撃ケージやラバーマットが寄贈されるなど、周囲の期待は高まっている。7日には甲子園遠征メンバー25人が前田康晴監督(44)から発表され、ナインも試合モードに突入した。井村は「感謝の気持ちを持って、支えてもらっている方々に少しでも勇気や希望を与えられたら」と、気合を入れていた。【保坂果那】