金の卵の発掘は、東京ドームと甲子園で-。プロを目指す高校3年生の救済へ、日本野球機構(NPB)と日本高野連がタッグを組んで史上初開催する「合同練習会」が9月5、6日に東京ドームで開催されることが8日、分かった。

東西分かれて実施する中で、西日本は同日に甲子園で開催することが濃厚。新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会中止が相次ぎ、スカウト活動の機会も限られてきた中で、高校球児にとってはプロにアピールする場が現実化することになる。

「合同練習会」の参加は、プロ志望届を提出した高校生が対象になる。通常夏の甲子園終了からドラフト2週間前までが受付期間だったが、今年は8月1日に受け付け開始。同21日まで志望届を提出した高校生が参加の対象になる。東京ドームで開催すれば、天候に左右されることなく、思う存分持っている力をアピールすることが可能だ。

各大会の中止が相次いで決まった5月、巨人原監督は「あらゆる人たちが君たち金の卵を発掘しようとしている。必ず自分の持っている野球の能力であったり、人間性であったり、大いに披露する場所をつくることは、球児、高校生に強く約束したい」と勇気づけた。その言葉通り、プレーする機会が現実になった。