城東(東東京)が東西東京の都立校では最初の8強入りを決めた。

立役者は、2年生の左腕エース林平太郎投手だ。東京打線を6安打完封。大きくクロスステップを踏み、左右の低めにボールを散らした。ここまで全3試合、1人で投げ「9回を投げ切れたのは大きいです。多少、疲れはありますが、まだ体力はあります」と頼もしかった。

最速は125キロにとどまるが、都4強まで進んだ昨秋より力強さが増した。ウエートに食事量を増やし、8時間睡眠を確保。9キロ増の体重80キロ、身長も2センチ伸びて180センチになった。昨年甲子園を沸かせた同姓左腕、近江(滋賀)・林優樹(現西濃運輸)のように高く右足を上げるフォームは「体力が続かない」とやめる柔軟性もある。相手打者に応じプレートを踏む位置を変えるしたたかさも。意図を問われ「試合に影響が出るので」とニヤリ。次は昨夏王者の関東第一。頂点を狙う。