常葉大橘の望月琉要(るい)投手(1年)が、チームを決勝に導いた。初回に3点の援護を受け、好投で応えた。

キレのある直球と変化球を丁寧に低めに集め、静岡商打線を相手に9回6安打2失点。最後は「気持ちよく決めたかった」と渾身(こんしん)の直球で空振り三振を奪い、最後までリードを守った。練習試合を通じても自身初となる完投勝利。試合後は「ちょっと疲れました」と、心地よい疲労感に浸った。

17年ぶりの地区優勝を懸けた決勝では、伝統校の静岡高と対戦する。背番号「1」を背負う1年生右腕は「静岡でトップクラスのチーム。今日みたいに打たれる場面もあると思うけど、気持ちで抑えたい。対戦が楽しみ」と、目を輝かせた。【前田和哉】