静岡地区大会の全日程が終了した。東部地区は、加藤学園が3-2で御殿場西を振り切り、2年ぶり4度目の優勝を飾った。25校が参加する県大会の組み合わせ抽選会は14日に行われ、19日に開幕する。

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今大会初先発した主将の一打が、加藤学園を地区優勝に導いた。2-2の3回裏1死二、三塁。5番内田歩希(あゆき)二塁手(2年)が、決勝の中犠飛を放った。「少し浅かったが、三塁走者の佐野(陸斗)が良いスタートを切ってくれた」と感謝した。1年生の時から同学年のまとめ役。リーダーシップを評価され、引退した3年生の意見と全部員へのアンケートを通じて、主将に選ばれた。「目標は県大会優勝。隙のない走塁などを徹底したい」と意気込んだ。

2番手で登板した背番号「18」の岩間昂生投手(2年)が、3回無失点と好投した。今大会は背番号「1」だったが、先月29日の順位決定戦・日大三島戦で1死しか奪えず降板。エースナンバーを剥奪された。今大会2度目の登板で結果を残した。「(前回は)緊張してしまった。足を上げた時の腕の位置を安定させ、無駄なボールを減らそうと意識した」と振り返った。【古地真隆】