明石商(兵庫)の今秋ドラフト候補コンビ、中森俊介投手、来田涼斗外野手(ともに3年)がプロ志望届を提出したことが10日、日本高野連から発表され、2人は明石市内の同校で心境を口にした。

これまで、ともに進路については進学や社会人野球も選択肢に含めて「慎重に考える」としてきたが、両親らと話し合い、プロ志望届を提出する結論に至った。

部活を引退して髪も少し伸びた2人が横に並び、高校通算34発の来田は「小さい頃からの夢をかなえたいというのが一番大きかった」と理由を語った。引退後、自主練習を重ねていく中で「(プロが)どんな場所なのかと思うようになって、高いレベルに挑戦したいと思った」と心の変化があったとし、「不安の方が大きいけど、うち勝ってやっていきたい」と決意表明。理想の選手はソフトバンク柳田で「小さい頃から3拍子そろった選手が目標です。心に決めて練習していきたい」と話した。

最速151キロ右腕の中森は、甲子園での交流試合終了後、地元の丹波篠山市へ帰省。「両親から『チャンスがあるときに行った方が良い』と言ってもらった。周りの方に助言をもらってそれが積み重なって、決めました。ドキドキワクワクしています」とはにかんだ。現在も、来田らと放課後は練習を重ねており、チューブトレーニングなど下半身の安定感に磨きをかけている。理想には巨人菅野を挙げ「菅野選手のように圧倒的で信頼される投手になりたい」と目標を掲げた。

両者とも10月26日に行われる今秋ドラフト会議の注目選手。【望月千草】