室蘭地区で2試合が行われ、2年連続の全道大会出場を目指す北海道栄が、静内を10-0の6回コールドで下し、代表決定戦に進出した。先発の小沼快登(2年)が4回、川本望夢(2年)、川端勇汰(1年)がそれぞれ1回を、いずれも無安打無失点でリレー。初戦の室蘭東翔戦から5投手が登板し、2戦計13イニング無安打無失点と安定した投手力を武器に、全道切符を狙う。

北海道栄が安定感抜群のノーノー継投で、全道切符に王手をかけた。背番号8で、5回に中堅手から2番手で登板した川本は「とにかく制球重視で打たせて取る。バックを信じて投げられたのが良かった」。この秋登板した5投手の中で、球速は速くても初戦に登板した右本格派の奥山陸也(2年)の135キロ前後。他4投手は最速こそ120キロ台後半だが、緩急をつけ内外角を巧みに投げ分け、無安打投球を続けてきた。

小沼、川本は夏まで主に野手として練習。新チーム始動と同時に、糸瀬直輝監督(45)のアイデアで投手の練習を始めた。最初は制球もままならなかったが、8月に30試合以上の対外試合を組み、実戦の中で鍛えられてきた。糸瀬監督は「全道で勝つには組み合わせ次第で短期間で5試合勝たなければならない。球数制限も考えると、1人で乗り切るのは現実的には難しいので」。来春の聖地を見据え整えてきた5人の投手陣は、2戦でわずか2四球と精度も上がってきた。

今春は大会がなくなり、夏は地区初戦でドラフト候補の左腕、根本悠楓(3年)擁する苫小牧中央に完封負けを喫した。小沼は「春もなくなり、夏も3年生ともっと戦いたかったが、1試合しかできなかった。あの夏の分を、秋取り返したい」と前を向いた。

右の小沼、川本、奥山、川端に左の久保心之介(1年)と、まだ登板のない右腕、佐々木佑馬右翼手(2年)も控えている。地道に磨いてきた“6枚刃”で、まずは地区を突破し、全道での躍進につなげる。【永野高輔】