室蘭地区で2年連続の全道大会出場を目指す北海道栄が静内を10-0の6回コールドで下し、代表決定戦に進出した。先発の小沼快登、川本望夢(いずれも2年)、川端勇汰(1年)の3投手で無安打無失点リレー。小沼は「球速は遅くても、低めに投げて打たせて取れたのが良かった」。初戦の室蘭東翔戦から5投手が登板し、2戦13イニング連続無安打無失点と、安定した投手力で全道を狙う。

来春の聖地を見据えた継投策が奏功し、糸瀬直輝監督(45)は「球数制限も考えると複数投手がいないと全道で勝ち上がれないので。夏場に実戦中心で鍛えてきた」。前チームで野手だった小沼、川本らも投手陣に加え、8月に30戦以上の対外試合を組み場数を踏ませ、投手層を厚くしてきた。右の4人に左の久保心之介(1年)、未登板で右腕の佐々木佑馬右翼手(2年)も含めた“6枚刃”で地区を突破し、全道での躍進につなげる。