柴田が2年ぶりの秋16強進出を決めた。3~6番を含む先発7人を左打者で固め、チーム14安打中11安打を左打者がマーク。5番村上太生輔(たいすけ)外野手(2年)がソロ1発を含む長打2本を放った。

現チームで唯一、昨夏からレギュラーの村上が打線を活気づかせた。0-0の4回、2死から中越え三塁打を放ち、5者連続安打4者連続得点の火付け役になった。さらに6回先頭では救援直後の相手エースの初球を右中間外野席に運んだ。「真ん中低めのカーブ。真っすぐで張っていたけどしっかりと捉えられた」と高校通算19号を振り返った。

今夏の県準々決勝は無安打に終わり、優勝した仙台育英に3-4で敗れる悔しさを味わった。秋初戦の白石戦も無安打だったが、気負い過ぎて前のめりになっていた打撃フォームを修正。理想にする「上からたたいて腰を回転させる」本来のスタイルを取り戻した。平塚誠監督(47)も「チャンスでよく打ってくれた」と評価。村上は「(5番は)打点が稼げる。次も打って勝ちたい」とチームリーダーの心意気を示した。【佐々木雄高】