84年創部の山田(大阪)の春秋通じて初の近畿大会出場は4日の履正社との3位決定戦へ持ち込まれた。

準決勝は東海大大阪仰星に6回コールド負け。それでも部員33人、練習は1日2時間30分の公立校は策を練った。先発は直球110キロ前後の背番号3、右アンダースローの今立(いまだて)尚希(2年)を起用。遅球で惑わす狙いだったが、制球難で2/3回で4失点KOされた。この1週間は相手の最速144キロ右腕・高橋の対策もした。金子恭平監督(41)が「構えのトップを先につくってそのままバットをストンと落とすような打法」とヒントを与え、打者9人ほぼ全員がバットを寝かせ、引いた状態で構えた。2安打に終わったが、今チームから選手の自主性を重視する方針にして快進撃が続く。指揮官は「こんなチャンスはない。諦めてはいない」と言えば、背番号15の尾崎紀昭主将(2年)は「楽しんでやりたい」とやる気十分だ。