世代屈指の最速154キロ右腕、中京大中京(愛知)の高橋宏斗投手(3年)が6日、名古屋市内の同校で会見し、プロ志望届を提出することを表明した。当初は慶大進学を希望したが、AO入試で不合格となり「小さいころからの夢だった」とプロ志望に切り替えた。26日のドラフト会議では1位候補。3週間を切っての決断を受け、戦略を練り直す球団も出てきそうだ。

<進学一転プロ志望>

◆大田泰示内野手(東海大相模)東海大への進学が内定していたが、プロ志望届提出期限日に一転してプロ希望を表明。東海大相模・門馬監督は「志望届を出すということは12球団フルゲートになる」としながら「進学する可能性もある」と球団によって拒否する可能性を示した。08年ドラフト1位で巨人入団。

◆和田恋内野手(高知)高校通算55本塁打。当初は大学進学予定とされ、各球団の候補者リストから外されたが、プロ志望届を提出したことで上位候補に復活。13年巨人2位指名。

◆吉田輝星投手(金足農)18年夏の甲子園出場前は八戸学院大へ進学する方向で固まっていたが、甲子園準Vでプロの評価が上昇。10月10日の会見でプロ志望届提出を明かした。日本ハム1位指名で入団。

◆水上桂捕手(明石商)19年甲子園で春夏連続4強入り。佐々木朗希(大船渡)奥川恭伸(星稜)らと高校日本代表に選出。9月のU18W杯では本塁打を放った。プロを目指す代表メンバーに刺激を受け「上で野球をしたい」と進学志望から方向転換。楽天7位指名で入団。