明徳義塾がエース左腕、代木（しろき）大和（2年）の7回参考の4安打完封で、来春のセンバツ出場校を決める重要参考資料となる秋季四国大会（24日開幕、高知県立春野野球場）に8年連続31回目の出場を決めた。馬淵史郎監督（64）は「四球を出さない代木と出す相手との差。代木がとにかくよかった。丁寧によく投げた。勝つ投手が良い投手だから」と称賛した。

最速138キロと目を引くスピードボールはないが、スライダー、カーブなど変化球を駆使。コースに丁寧に投げ分け、21アウトのうち半数以上を凡打に打ち取り、無四球だった。代木自身も「ストライク先行でいけた。自分の持ち味を出せた」と納得の表情を浮かべた。

打線は2回に2死から四死球などで好機を広げ、4点を先制。6－0の7回には、押し出し四球なども重なりコールド勝ちを決める3点をもぎ取った。

11日の決勝の相手は、最速151キロ右腕の森木大智投手（2年）擁する高知。両雄の激突の一戦。待ちに待った難敵との一戦に指揮官は「先発してどれくらいかやってみたい。ストレートでは振りまけないよ」。甲子園52勝を積み上げた名将は不敵につぶやいていた。【望月千草】