智弁学園(奈良2位)が滋賀学園(滋賀1位)との打撃戦を延長10回サヨナラ勝ちで、来春のセンバツに1歩前進した。

4点リードの7回に一挙4点を返され同点。10回表に2点を勝ち越されたが、その裏1死一、二塁から連打で2点を返し、最後は途中出場の8番竹村日向内野手(2年)が右前にサヨナラ打を放ち、試合に終止符を打った。自らを「大きいのを打てるわけじゃないし、周りにつなげていく」と話す役割を全う。

今チームも打力が充実。打線は最速146キロのプロ注目右腕・阿字悠真投手(2年)から3回以外毎回安打で計16安打。8月の甲子園交流試合でも先発完投したエース左腕・西村王雅投手(2年)が9安打8失点しながらも粘投勝利。来秋ドラフト候補の前川右京外野手(2年)は、初回に同点適時打を放つなど5打数1安打1打点。6回2死二塁から、申告敬遠で対戦を避けられる場面もあった。

今春のセンバツは出場を決めながらも、コロナ禍で幻に。正式にセンバツに出場したのは18年春が最後。3年ぶりの春の聖地を目指す。