明石商(兵庫)の最速151キロ右腕・中森俊介投手がロッテから2位で、左の強打者・来田涼斗外野手(ともに3年)は地元オリックスから3位で指名された。

会見場となった体育館に狭間善徳監督(56)らとともに、引き締まった表情で2人そろって入場。率直な気持ちを問われ、中森は「このまま呼ばれないんじゃないかと不安でした」と吐露し、来田は「ここからが勝負だなという気持ちです」と表情を緩めた。

ともにパリーグ入り。将来的な対戦の可能性を問われ、中森は「1軍の舞台で来田と戦って打ち取りたい」と宣言。来田も「中森が打ち取るというなら、ぼくはホームランを打ちたいと思います」と応戦した。

1年夏から4季連続(20年春は中止)で甲子園に出場。2年夏の甲子園で151キロをたたき出した中森は「いずれは15勝、沢村賞を取りたい」と目標を挙げ、2年春のセンバツで史上初の先頭打者&サヨナラ弾の離れ業を決めた来田は「吉田正尚選手のような確実性のあるバッティングを学びたい」と次の舞台での夢を描いた。

同校からの高卒プロ入りは、現楽天の水上桂捕手(19)に続いて2年連続。公立校から同時に2選手が指名されたのは、07年の市船橋(千葉)の岩崎翔投手(ソフトバンク1巡目)、山崎正貴投手(オリックス4巡目)以来13年ぶりとなった。