エース不在の苦境を乗り越えられなかった。八王子学園八王子のプロ注目左腕・羽田慎之介投手(2年)が左肘の張りを訴えて、不出場。投手陣が関東第一打線につかまり、7回コールド負けを喫した。

身長191センチの大型左腕。最速144キロを誇る「ありんこ軍団」のエースだが、完投勝利を収めた10月31日の3回戦後に肘の痛みを感じた。安藤徳明監督は「ほとんど今週はキャッチボールもできない状態。大事にしないといけない選手。病院には行きました。『張りだろう』ということだった」と説明。大事を取って登板させず、大会後に検査を受ける予定。

安藤監督の次男で1番二塁で先発した健内野手(2年)は「今までずっと羽田に助けられていたので、今度は自分たちが助ける番だと思って、思い切ってやっていました。甲子園でもいいし、次のマウンドに上げようとみんなで話し合って戦っていたが、そんなに甘くはなかった」と静かに話した。それでも「甲子園に行くチャンスがすべてなくなったわけではない。もっと大きくなって頑張っていきたい」と切り替えた。来夏への西東京大会制覇へ向け、この冬で大きく成長する。