報徳学園が今年最後の練習試合を連勝フィニッシュで飾った。龍谷大平安と2試合を行い、第1試合は18安打8得点で圧勝。投げては右腕・向高滉人(むこだか・ひろと)投手(2年)が完封した。

打線は初回から4安打で2点を先制。龍谷大平安のエース石田を攻めた。3回には4番湯水海(ゆすい・かい)内野手(2年)がカーブを捉え、豪快に中堅右へソロ。4回には3番北田峻都外野手(2年)が内角低め直球を左翼へ2ラン。8回には1番下井田悠人内野手(2年)が高め直球を右翼へ引っ張りソロをたたき込んだ。

チーム3発目を放った下井田は、これが高校通算12発目。「打った瞬間入ったと思った。秋の大会後もずっと3番を打っていたが、僕が1番になったのはチームに流れをつくれということだと思っている」と、新しい打順を理解している。

この秋は近畿大会兵庫県予選2回戦で神戸弘陵に3-2で敗れ、早々と姿を消した。下井田は「自分たちは負けたので、最後の夏に勝てるように、練習の質を考えて、この冬は全員でやっていきたい」と夏への強い思いを口にした。

大角健二監督(40)は「明日(29日)からは体力づくり。(コロナ禍や県予選2回戦敗退で)実戦力がないので、天候や気温などを見ながら実戦練習も多くさせていきたい」と、夏までに実戦力を高める考えだ。【石橋隆雄】