今春センバツ21世紀枠候補の三島南が4日、同校グラウンドで今年初練習を行った。

春夏通じて初の甲子園出場の可能性もあり、例年とは違う雰囲気で迎える初練習となったが、ナインは笑顔を交えながらノックや打撃で汗を流した。ただ、練習中に準備がおろそかになるところがあり、伊藤侍玄(じげん)主将(2年)は「みんなの意識がまだ甘い。もっと自分がまとめていかないと」と気を引き締めた。

この日午前、部員31人は、伊豆地方屈指のパワースポットとして有名な三嶋大社で参拝。全員で祈願し、おみくじを引いた。そこで大吉を引いた山田駿内野手(2年)は「『大きな目標を再確認して着実に進むこと』と書いてあった。これを忘れずにやっていきたい」。昨年の秋季大会では打撃不振となり、年末年始はフォーム固めに着手。「打率3割5分を超える打者を目指す」と意気込む。

29日にセンバツ出場校が発表される。吉報を信じる伊藤主将は、チームのレベルアップを誓い、「目標の基準を高くしないと甲子園では通用しない。うちは攻撃力が課題なので、バントなど細かいプレーをきっちりと決められるようにしていきたい」と前を向いた。【河合萌彦】