昨夏の福島県独自大会と東北大会で2冠に輝いた聖光学院(福島)内野手の内山連希主将(3年)が12日、東都大学リーグ1部の東洋大に合格した。選手としては「引退」の意向で、「自分がプロ野球選手になるのは、現実的に厳しい」と冷静に自己分析。春から同大野球部マネジャーとして、新たな目標に向かう。

高校3年間の歩みが、今後の糧になる。県独自大会では夏14連覇を達成。続く東北大会でも頂点に立った。甲子園にはつながらなかったが、夏を無敗で終えた。内山主将がチームをまとめ、逆境を乗り越え、つかんだ栄冠だった。

「最大の目標が消えた中で(独自大会が)開催された。感謝の気持ちを持って勝ち進んだチームが、甲子園に出場することよりも、価値のあることだと、選手全員が同じ思いで戦って、実現できた優勝。コロナがあったからこそ、僕たちの夏があった。この経験は、今後の人生に必ず生きる」

大学では総合情報学部で学び、将来的にはデータ分析の仕事で野球に携わりたい希望を持つ。裏方として名門を支えながら、野球人生の第2章を踏み出す。

◆内山連希(うちやま・れんき)2002年(平14)4月8日生まれ、東京・立川市出身。年少から野球を始め、中学時代は瑞穂シニアでプレーし2年秋に関東大会出場。168センチ、67キロ。右投げ右打ち。家族構成は父と母。血液型A。好きな有名人は有村架純。