関西に、投手を中心にプロ注目選手がそろう。市和歌山・小園健太投手は、世代トップ級の評価を受ける最速152キロ右腕。高校通算31本塁打の松川虎生捕手も注目スラッガー。投打の柱で初優勝を狙う。

大阪桐蔭は、最速150キロ左腕の松浦慶斗投手、154キロ右腕の関戸康介投手と左右がそろう。4番の池田陵真外野手を軸とした打線で援護し、3年ぶりの春頂点をうかがう。

近畿王者の智弁学園(奈良)も投打に充実。小畠一心投手は最速145キロ右腕。前川右京外野手は、近畿大会決勝で大阪桐蔭・関戸から1発。通算30本塁打の左のスラッガーだ。

近畿大会8強から選ばれた神戸国際大付(兵庫)は最速145キロ右腕の阪上翔也投手、天理(奈良)は193センチの長身右腕、達孝太投手を擁する。

四国、九州では、明徳義塾(高知)・代木大和、福岡大大濠・毛利海大の両左腕がプロ注目だ。

西高東低の傾向が見られるが、東日本にもプロ注目の好投手がいる。中でも、東海の2校は好投手を軸に頂点を狙う。中京大中京(愛知)・畔柳亨丞投手は最速151キロ右腕で、先輩の中日高橋宏をほうふつとさせる球威。県岐阜商は、最速144キロ左腕の野崎慎裕投手、4番の高木翔斗捕手のバッテリーが強力だ。

その他にも、北海(北海道)・木村大成投手は最速145キロ左腕。仙台育英(宮城)・伊藤樹投手は最速147キロ右腕で、1年時から甲子園を経験。東海大相模(神奈川)・石田隼都投手はハイテンポ投球が魅力の左腕だ。

21世紀枠は、八戸西(青森)・福島蓮投手が面白い。189センチの長身右腕だ。

関東王者の高崎健康福祉大高崎(群馬)は、新チーム53試合で計70本塁打の長打力を誇る。常総学院(茨城)は就任1年で甲子園をつかんだ島田直也監督の采配に注目。東海大菅生(東京)は豊富な戦力で東京を制し、甲子園初Vを狙う。九州王者の大崎(長崎)は、島にある高校では史上8校目の甲子園を決めた。

※選手の学年は全て2年。