難敵退治から開幕する。島貫丞主将(2年)は「仙台育英のセ」をコール。大会初日から登場し、夏の甲子園で優勝歴もある四国王者の明徳義塾が立ちはだかった。

自慢の強力打線で好投手を攻略する。明徳義塾のエース代木大和(2年)はプロ注目の左腕で、昨秋公式戦は防御率0・58だった。須江航監督(37)は「非常にスタミナがあって、ピッチングがうまい。1点を絞り出すような試合展開に向けて、しっかり準備したい」と対策を口にした。

明徳義塾とは甲子園で初対戦となる。須江監督が系列の秀光中教校(宮城)軟式野球部監督時代のラストゲームが、明徳義塾中との練習試合だった。その時に名将・馬淵史朗監督(65)と初対面した。須江監督は「百戦錬磨の方なので、いろいろな対策をしてくると思う。こちらも準備には抜かりなく、徹底していきたい」と闘争心を燃やした。

東日本大震災から節目の10年に、東北勢悲願の日本一を誓いに掲げる。こちらも東北王者のプライドがある。「一戦必勝の気持ちでいかないといけない。まずは初戦を勝てるように、最大限の努力をしていきたい」と須江監督。頂点までのトーナメントが決まり、臨戦モードへ切り替えた。【佐藤究】

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