第93回選抜高校野球大会（3月19日開幕、甲子園）で創部100年の三島南（静岡）が、甲子園に春夏通じて初出場します。連載「三島南センバツ初出場　起こせ！！南風」で、聖地に挑む同校の全27選手を紹介していきます。

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白鳥翔投手（1年）は、三島南のリリーフエースと呼べる存在だ。昨年の秋季大会では、すべて救援で4試合に登板。7イニングで1失点と、安定した投球を披露した。裾野高との東部地区大会2回戦では、9回から3番手で登板し、2回を無失点。チームが延長戦の末に、11－9で逆転勝ちする流れをつくった。

持ち味は「緩急を使って、打たせて取る投球」。直球の最速は120キロほどだが、80キロ台のカーブを駆使して相手打者を翻弄（ほんろう）する。憧れの投手に、プロ野球ソフトバンクのキューバ出身左腕・モイネロを挙げ「大きく曲がって落ちるカーブが理想。それに近づくように磨きをかけている」と明かした。

甲子園では、リードした終盤での登板を希望。「プレッシャーには強いと思うので、逃げ切る場面で投げたい。球数はなるべく少なく、リズム良く投げられたら」と青写真を描く。登板前には必ず深呼吸をして気持ちを落ち着かせ、走者が得点圏にいても動じない強い精神力を武器とする。

センバツの1次登録では、背番号11でメンバー入り。大舞台が近づき、闘志も高まってきた。「自分は気持ちが前に出るタイプ。本番では打者を抑え、マウンド上でガッツポーズをしたい」と意気込んでいる。【河合萌彦】

◆白鳥翔（しらとり・しょう）2004年（平16）8月11日、三島市生まれ。小2から三島リトルジャイアンツで野球を始め、三島北中時代にはスルガマリンボーイズに所属。三島南高では昨秋からメンバー入り。左投げ左打ち。165センチ、60キロ。血液型A。家族は両親と姉。趣味はアニメ観賞で、お気に入りは「呪術廻戦」。