今秋ドラフト候補の智弁学園(奈良)・前川右京外野手(2年)が関大北陽(大阪)とのダブルヘッダーでの練習試合に出場し、両試合とも「3番左翼」で先発。1試合目は3打数1安打2打点2四球、2試合目は2打数無安打1死球だった。

対外試合2戦目、本領発揮とはいかなかった。第1試合では7回に中押し打を放ったが、「フォームもバラバラでスイングの軌道やミートポイントもずれていて安定しなかった」と反省点を並べた。

3打席目までは二飛、四球、三飛と振るわず。力みがちだった調子を変えたのは7回から。「コンパクトにいこうと思って」と自身のバットより軽めという竹村日向内野手(2年)のバットを借り、1死二、三塁から中堅に2点適時打を放った。「公式戦でもしない」という試みが奏功。その中でも甘い球を打ち損じる場面もあり「何かがずれている、ここから少しでも(状態を)上げていけるようにやっていきたい」。センバツ初戦となる大阪桐蔭戦は、22日。ベストコンディションを探り、本番にぶつける。

この日は阪神など3球団が視察。阪神山本スカウトは「スイング、打球が速い。高校生で左打者のトップクラス。センバツでも桐蔭にどう対応できるのか見てみたい」とコメントした。