21世紀枠で初出場の八戸西(青森)は青藍泰斗(栃木)に5-10で敗れたが、相前雄一朗内野手(2年)が2安打1打点の活躍を見せた。

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八戸西は、昨秋の栃木県大会4強の青藍泰斗に5点差で敗れた。それでも3回に4連打で一時逆転し、計10安打を放つなど上昇ムードにある。これで2日間の関東遠征は主力組が2戦1勝1敗。前日6日の下妻二(茨城)戦は20安打16得点と、打撃力の向上が顕著に表れている。

チーム打点王の相前が、打線を引っ張る。昨秋の公式戦9戦で9打点を挙げ、下妻二戦でも4安打3打点と絶好調だ。青藍泰斗戦の3回、津嶋優吉外野手(2年)の本塁打で一時同点とした直後の、無死三塁で打席に入った相前は「直球待ちで変化球が来ても対応できると思っていた。自信を持って打席に入った結果」と、強気に一時勝ち越しとなる中適時打を放った。

昨秋は勝負強い打撃が光った一方で、打率は2割3分1厘と苦しんだ。今オフはバドミントンのシャトルを1日約300回打ち込み、「(以前は)ボールの目切りが早く、凡打になることがあった。シャトルでは最後まで見て打つことができる」と、シャトル打ちでミート力をアップ。この2試合は津嶋と並ぶ最多の6安打と絶好調で「調子は順調に上がっている。ピークを甲子園に持っていければ」と気持ちを高める。チームは10日に八戸市を出発し、関西で調整しながら夢舞台に備える。【相沢孔志】

○…八戸西のエース右腕・福島蓮(2年)が、今季実戦初先発で4回4失点も6三振を奪った。昨秋の公式戦4戦で22得点の打線に64球。ピンチでは高めに浮いた球を痛打される場面もあり、「直球も変化球も手応えは悪かった」と振り返る。小川貴史監督(37)は「今のところは順調にきている。予定としてもピークは(初戦の)具志川商戦なので、5合目ぐらい」。

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