第93回選抜高校野球大会(19日開幕、甲子園)に出場する天理(奈良)が13日、奈良・天理市内で今季初の練習試合となる聖隷クリストファー(静岡)戦に臨み、最速146キロ右腕のエース達孝太投手(2年)が上々の仕上がりを見せた。

8回をソロ本塁打の1失点。速球は145キロを計測するなど力があった。

笠井要一部長(35)は「達はまずまずの内容で、だんだんと状態は上がりつつあります。(初戦で対戦の)宮崎商さんの対策は考えています」と説明した。長身の193センチの体に恵まれ、プロ注目の逸材。この日は6球団が視察した。達は15日の練習試合に登板し、本番に向かう流れになる。

また、主軸の瀬千皓(ちひろ)外野手(2年)は本塁打など4打数2安打。打線は1点リードの7回にソロ本塁打3連発を見舞うなど活発だ。春25度目の出場で、97年には優勝した名門だ。攻守ともに整えて20日の初戦宮崎商戦に向かう。