第93回選抜高校野球大会(3月19日開幕、甲子園)に出場する北海が14日、京都府内で練習試合を行い、東山(京都)に9-4、奈良大付(奈良)に5-4で勝利した。東山戦に6番中堅で先発出場した工藤泰己外野手(2年)が、4点リードの4回1死一、二塁で左越え3ランを放つなど5打数2安打3打点。奈良大付戦では4回から2番手で登板し、3回3安打無失点と、投打でアピールした。

背番号18が甲子園での先発切符を狙う。東山戦の本塁打は、昨秋の練習試合以来通算2本目。「得意の内角。先っぽだったが入って良かった」。昨秋は一度も公式戦に出られず「全道優勝に何も貢献出来なかった。甲子園では、チームのために少しでも力になりたい」と気を引き締めた。

1年夏まで捕手も、秋から投手に挑戦し、最速は142キロ。本州遠征初戦の6日武相戦(神奈川)でも9回に登板し、1回無安打2奪三振の好投を披露している。中学時代、軟式の全国大会で大阪桐蔭の最速154キロ右腕、関戸康介(2年)に敗れた経験があり「勝ち上がって決勝で雪辱したい」。投捕外の3役こなす万能右腕が、日本一を見据え準備を整える。【永野高輔】

○…メンバー唯一の1年、9番打者の小原海月二塁手が、奈良大付戦の9回2死満塁で右前にゴロで抜けるサヨナラ打を放ち、勝利に導いた。東山戦は3打数2安打、奈良大付戦2打数1安打。2戦5打数3安打、四球計3つに犠打1と、自称する“脇役”としてのプレーを遂行しながら、決勝打も放った。15日が開幕前最後の実戦で「明日もいい形で終えられるようにしたい」と強い口調で話した。

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