センバツで初の決勝進出を目指す明豊(大分)は30日、兵庫・西宮市内で約3時間練習し、31日の準決勝・中京大中京(愛知)戦に備えた。

相手の最速151キロエース右腕、畔柳亨丞(くろやなぎ・きょうすけ=3年)の対策として、フリー打撃では打撃マシンと打撃投手を通常より約2メートル打者に近づけた。川崎絢平監督(39)は「体感的には140キロ台後半くらい。畔柳君は真っすぐに力があり、速いと思ってしまうとすべてが狂う。もちろん速いだろうけど、これは打てないと思わないように目を慣れさせた」と意図を説明した。

幸(ゆき)修也主将(3年)は「(市和歌山の)小園投手との対戦前も、同じ感じでやった。できる対策はしっかりやったので、あとは成果を出すだけ。試合を重ねるごとに強くなっているのは確か」と、プロ注目投手の攻略に自信を見せた。さらに、野球部の1年先輩からの電話で「(畔柳は)スピンの量があるので、ボールの2つ分ぐらい上をたたくイメージで打席に立った方がいいよと言われた」など、心強いアドバイスをもらった。

4番・黒木日向内野手(3年)も「明日、畔柳投手だったら1巡目の初球から真っすぐをとらえられるよう準備したい」と気合十分だった。相手が自信を持つ直球に真っ向勝負を挑む。

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