八王子学園八王子のドラフト候補左腕、羽田慎之介投手(3年)が7回の1イニングを投げ、3者三振を遂げた。

9-1の7回に3番手で登板した。

スリークオーターより、やや低い位置からテンポよく投げ、見逃し、空振り、空振りの3者連続三振。7回コールド勝ちを締めた。最速は、ネット裏のスカウトのガンで146キロだった。

身長191センチ左腕で、プロの注目を集めている。ただ、昨年10月に左肘に痛みを覚え、年明けまでノースロー調整を続けた。その間、走り込みや体幹を鍛えた。2月からキャッチボールを再開し、この日の公式戦を迎えた。

コンディションを考慮し、安藤徳明監督との約束で7割の力で投げた。肘への負担を避けるため、スライダーは封印。直球に、変化球は主にチェンジアップを使った。昨秋は制球に苦しむ場面もあったが「抑え気味の分、制球もよくなっていると思います。この力感でも、秋と同じぐらいの出力は出ています」と手応えを口にした。

プロは4球団が視察。巨人脇谷スカウトは「力のあるボール。腕が長く、コントロールも悪そうじゃない。ポテンシャルをすごく感じます。夏は、もっとスピードも上がってくるでしょう」と高く評価していた。