旭川南の監督など3校で計4度甲子園を経験した小池啓之監督(69)が今春就任した鵡川が7日、むかわ町内で、昨秋全道8強の駒大苫小牧と新体制初の練習試合を行い、8-1で勝利した。同監督は「打つべき選手が、しっかりバットを振れていた。結果がすべてではないが、結果が出ることで子どもたちには自信になる」と振り返った。

難敵相手に勝負どころでしっかり得点を加えた。先頭打者が出た回は、初回を除き2、4、5、9回と4度、得点につなげた。投手陣も5人の継投で1失点と終始、流れを譲らなかったが、そこは歴戦の将。「1回(1死満塁)のところで点を取りたかった。周りが見えていないプレーもあった。メンタルの部分もやらなきゃ」と、貪欲に新たなミッションを掲げた。

これまで春休み中の全体練習は午前のみだったが、29日の新体制開始後、午後も追加。朝、夜の自主練習を加えた4部練習で鍛えている。「北海道は冬の間、外で練習できない。雪が解けてせっかくできるんだからやった方がいい。やればやるだけ体が自然と動く」。11月で70歳。年を経ても変わらぬ情熱で、選手と向き合う。【永野高輔】