春夏通じて初の甲子園出場を目指す武庫荘総合(兵庫)は惜敗した。

1点を追う8回、プロ注目の阪口楽投手(3年)に2死三塁と攻め立て、牧元がスライダーに食らいついて中前に同点打を放った。だが、9回裏にサヨナラ負け。植田茂樹監督は「大事なところでミスが出ました。初回にゲッツーを取れなかった」と指摘。1回1死一、二塁で阪口の打球は二塁正面へ。だが失策で併殺を奪えず、先制の2点を献上して尾を引いてしまった。すでに日米12球団が視察した最速146キロ右腕エース斉藤汰直(たいち)投手(3年)の登板機会がない一戦だったが接戦。

指揮官は「秋は斉藤に頼りっぱなしだった。エースのアイツが打たれたらアカン、みたいなムードだった。みんなでやっていく。チーム全体で戦っていかないといけない」と強調する。春季兵庫県大会は17日に開幕予定。総合力を高め、公立校が強豪に挑む。