浦和学院が、7回コールドで準決勝進出を決めた。森士監督(56)は「(昨年の)夏、秋と負けてノーシードのチーム。だんだんと試合を重ねて、自分たちの持っている力を少しずつ発揮できかけていると思う」と話した。

先発の背番号1、宮城誇南(こなん)投手(2年)は、7回を被安打3の1四球、6奪三振で完封。それでも今年2月に新型コロナウイルスのクラスターのため練習ができなかった期間もあり、指揮官は「(昨年は)コロナの影響で入学も遅れた。そう考えると4、5カ月はトレーニングが足りていない。体力が足りないなど、コロナの影響は否めないと思う」と思いやった。

打線は初回、先頭の吉田匠吾内野手(3年)が内野安打で出塁。犠打で二塁に進むと、すかさず三盗を仕掛けて成功。1死一、三塁で4番の吉田瑞樹捕手(3年)が中犠飛を放ち、1点を先制した。主将を務める吉田瑞は「足をからめて、きれいじゃなくても1点をもぎとれた。全員で、一体感を持ってチームで勝つ意識は浸透していると思う」と話した。森監督は「立ち上がりに流れがつかめたのが大きかった」と振り返った。