2回戦から登場の日本文理は新潟東に13-0で5回コールド勝ちした。エース田中晴也(2年)が投打で主役になる活躍でチームに勢いをつけた。投げては1安打、6奪三振の好投。打っては3番打者として先制3ランに、適時三塁打と5打点をたたき出した。

新潟産大付は三条に6-0の勝利。エース西村駿杜(3年)が1安打完封の快投を見せた。

   ◇   ◇   ◇

エース田中が投打に主役の“二刀流”でチームを大勝に導いた。投手では持ち味のストレート中心に先発4イニングを投げて1安打無失点、6三振を奪う。3番に座る打撃では3回に右翼フェンスを越える先制の3ラン本塁打。勢いそのままに続く4回の1死二、三塁の打席でも左中間を破る三塁打と、2打席連続の長打で5打点をたたき出した。

「三振は気にせずリズム良く投げることを意識した。とにかく先制点が欲しかった」と田中は自身の投打を振り返った。鈴木崇監督(40)も「ピッチングの入りが良かった。田中が中心のチーム。自覚を持って引っ張る、大人びた2年生」と“エースで3番”の大黒柱を高く評価する。

昨秋の県大会準々決勝、加茂暁星戦。投手では2番手で登板し3失点し、打っては2安打も0-4で敗れた悔しさが「力」の源だ。1試合を戦い抜く体作りをテーマに練習に取り組んだ。毎日1時間30分、特にタイミングを意識したバッティング練習を繰り返した。ウエートトレーニングとダッシュをメインの走り込み。食事でも1日4~5食と食べる回数も増やした。昨秋から体重4~6キロアップさせ、2年生ながらエースの座を勝ち取った。

3回戦は佐渡と対戦する。「勝てる準備をして、気を引き締めてやっていきたい」。初戦大勝にもおごらず、冷静に次戦を見据えていた。【飯嶋聡美】