県内屈指の進学校の畝傍(うねび)はエース太田佑音投手(3年)の好救援で逃げ切りに成功した。

5点リードの6回無死満塁から登板し、三塁併殺打で切り抜けると、7回以降は好投し、4回無失点に抑えた。野球部員も京大や神戸大に合格する進学校だが、昨秋県大会で3位に入ってセンバツ21世紀枠推薦校になった文武両道の校風だ。太田は「粘りきることができて良かった。国公立大に行きたい」と話した。平日の練習は2時間半。太田も就寝前に1時間、勉強するのが日課。ほとんどの部員が国公立大を志望するという。

駒井彰監督(58)も「信頼できる。粘り強い」と評し、勝負どころでの投入が効いた。相手校の研究や分析にも熱心。クレバーに県8強を決めた。